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【TMS2015】闘う日本人(ブレーキ編)

東京モーターショー特集、当ブログではサプライヤーを中心として以降記事にしていくが、
その第一弾として今回は、我が国のブレーキ部品製造メーカーに焦点を当て、その躍進ぶりをお伝えしたい。

20151110_01413f.jpg

お題:曙ブレーキ工業ブース
得物:SONY α7 II+Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS(SEL1635Z)

以下、字数多めでつづく。


トップが曙のマクラーレンやったんで皆さんの予想を裏切るみたいでアレなんですけど、最初はお約束のベンツです(笑)。

20151110_01415s.jpg

メルセデスブースにあった参考出品扱い(日本正規導入前)のGLC250 4MATIC、これはそのフロントブレーキ。
W205ベースで2リッター直4ターボの四輪駆動、欧州参考値で1660kgの車両重量を支える足元には、そこそこデカい4ポット対向ピストンのブレーキキャリパー。(リアはショボい片押しでした。)

「ブレンボだ!ベンツだからブレンボの4ポットだ!」
「いんやATEかも知れんぜよ?」

みんなが考えるのはつまり結局こういうことのはず。では正解は…

20151110_01308s.jpg

キャリパーだけ、サプライヤーのブースで見つけたのね?
ブレンボ?いやいや今回出展してない。コンチネンタル?いやいやあそこはBMW専門や。
よーく写真見てください。クリックすると大きい画像になりますよ。

アドヴィックス!?
どこよそれドイツちゃうやろ?アホか日本企業じゃ!アイシングループですよトヨタ系列ですよ!
モノブロックで4ポットでラジアルマウント、ちょっとそれどこのブレンボっていう30セルシオキャリパーを作ったあの会社!

説明員のお兄ちゃんにお話伺ったところ、ベンツへの採用は今回が初とのこと。
まずは、前述のGLCと、W205 C450 AMG 4MATICの二車種に使われているのだそうで。
考えてみれば、C450は3リッターV6ツインターボの四輪駆動で車両重量1710kgね。ハハーン、そのゾーンかと。

キャリパー単体で見るとかなりデカく、当然モノブロック。
W220のブレンボ製4ポット(しかも2ピースモナカ構造)なんかよりずっとマトモなカタチしてる。

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ブレーキの効きそのものはメルセデスに納品する時点で要求仕様が決まってるはずだから、
「ブレンボじゃないんでしょアイシンのやつでしょ?効かないんじゃないのぉ?」っていうことは恐らくないハズ。
そもそもアドヴィックスのブレーキ事業の前身はみんな大好き(BNR32Vスペからの日産車でよく使われてた)国産ブレンボ4ポットを製造してた住友ブレーキであるぞこの紋所が目に入らぬかー!ははー!

それを踏まえた上で、
「(ウチはそういうノウハウ持ってるので)キィーキィー鳴かないの作りますよ!粉もあんなに出ないようにできますから!」
と説明員のお兄ちゃん談。
いわゆるアフター売りの“お粉が出ない不思議なパッド”はアレ効かないから大っ嫌いなんだけど、今回のようにキャリパーの設計から携わっている場合は、ローターへの当たりとか精度とかそういう根本的なところから作り込みができるので、効きはベンツ基準のままホイールを毎回洗わなくても大丈夫なブレーキが実現できるのだとか。

や、知らんよ?実際乗ってみんとわからんよ?でもめっちゃ期待してる。がんばれ日本企業!ホイール洗うのしんどいねん!

あ、下の赤いやつはニュルブルクリンク24時間耐久レースに出た86に付けてたっていうレース用ブレーキ。

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ベンツはアホだからラジアルマウントで作ってあるキャリパーでもわざわざブラケットかまして普通の固定方法にしちゃうんだけど、このレース用のやつはラジアルマウントってそりゃ当たり前としても、ローターがめちゃめちゃ冷えそうで素晴らしいなコレ。

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そしてお待たせしました国産ブレーキメーカーの雄、曙ブレーキ工業。
マクラーレンP1に採用のものは別途触れることとして、今回はこのクソデカいお化けキャリパー…

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世界初の”10ポット対向ピストンキャリパー!!

デカい。デカすぎる。まるで埼玉銘菓十万石饅頭のようだ。

説明員のお兄ちゃんに聞きました。
「あのね、あのね、AMGの8ポットはね、パッドが四枚も必要なの。高くてやってらんねえの。これは?10ポットは?」
「大丈夫だよーボクぅ、この10ポットキャリパーはね、パッドは二枚しか使わないんだ。二枚、二枚、だよ?」
「わー!すっごおーい!そしたらね、お兄さんね、これね、何のクルマに付くのかなぁ?かなぁ?」
「うーん、ごめんね。それは言っちゃいけない約束なんだぁ。とある高級SUVだっていうところまでなら、教えてあげられるよ?」

んー、カイエンのキャリパーにカタチ似てるしコレ。ポルシェは日本企業の製品使うのあんまり抵抗ないっぽいし(997にアイシン製変速機の採用実績あり)。2トンオーバーで高出力エンジン積んだやつでしょ?カイエンよりデカいブレーキなんだから。

…えっと、ベントレーの弁当屋?世田谷?ベンテイガ?かな?(実際んトコ出てくるまでわからんちんw)

でもって曙にもあったよレース用キャリパー!
奇しくもニュルブルクリンク24時間耐久レースに出てた“LFAに”付けてたというブレーキ(笑)。

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さっきアイシン系列のナントカっていうところでも見たよーって話したら、
「ですかですか。我々のはLFAに付けてたやつですから。見て下さい、アルミ削り出しです。鋳物じゃないんです。」

言われてみれば確かにちょっと格の違いを感じる(笑)。そしてこのカステラみたいなブ厚いパッド!すんげー!

というわけで、曙ブレーキ工業は高利潤の見込めそうなスーパーカーとかプレミアムカーとかそういうクラスに売り込みをかけてるっぽい。ぽい?ぽいぽいぽぽいぽーい!
まぁでもアレ、日産のZ34用もいつまで契約残ってるかわかんないし、チャッチャと欧州乗用車クラスも手を出して頂きたい。
なんかさぁ…W220用のブレンボ4ポット、曙のZ34用より小さい気がするんですけど(苦)…

| モタショ | 23:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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